不断水工法のメリットとデメリット

新たな水道管の敷設を行う時に既設の配管への増設を断水せずに行うことができるのが不断水工法です。一番のメリットは工程管理が容易になることです。不断水工法なら工事のための断水する必要がありません。そのため周辺への説明を行ったり、都合の良い時間を調整したり、不確定となりそうな要因を気にしなくてもよくなります。

基本的には道路などの掘り起こし作業などから日程調整が必要となりますが、断水工事を行うよりも負担は大きく減ります。特に水を止めることができないような施設がある場所での断水ができないような環境では大きなメリットとなります。また、分岐を行うための前準備が必要ないため作業時間も短縮できます。全体的な工程が短縮できることで管理も容易になります。

工程の観点からはメリットが多い不断水工法ですが、いくつかのデメリットもあります。まずは分岐場所が限られると言うことです。不断水工法は既設の配管に専用のT字管を巻きつけるように全体を覆って取り付ける必要があります。そのため既設の配管に直線的で設置可能な部分がなければ適用できません。

配管のつなぎ目の間隔が短いことや曲がっている所などには適用することができません。また、既設の配管が古くて増設に耐えられない場合も適用はできません。そのような時は配管の交換が必要となるため断水による工事が必要です。便利な不断水工法も場所や配管の状態によって適用できないおそれがあると言うデメリットがあります。

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