不断水工法とは、水道管工事の際に水道を断水することなく施工を行うことをいいます。給水をする本管に仕切弁などを取り付け止水し、枝管を取り出し工事をすることで、通水状態のまま工事をすることができます。止水の方式には違いがあり、バルブや補助金具を使って機械的に止水する方法と、枝管の館内を液体窒素などで凍結させて栓にする凍結工法があります。この不断水工法を行うことにはさまざまなメリットがあります。
最大の利点は、断水をしなくてよいことです。現代は蛇口をひねれば水が出ることが当たり前となっているため、断水によって不便を感じることになります。特に、飲食店や病院など常に水を使う施設にとっては、断水は大きなデメリットになりますが、不断水工法ならば、それを防ぐことができます。断水をしないので、それに伴う告知や給水車の手配、水の汲み置きなども不要です赤水がでないということもあります。
断水して水道管工事を行った場合一時的に水が赤く濁ってしまうことがあります。これを赤水と言いますが、工事終了後水濁りがなくなるまで一定時間排水をしなければならなかったのですが、その手間を省くことができます。また、工事後に水道管内の清掃をする必要もなくなりました。不断水工法は、通常の工事よりも不便を感じさせずに短期で工事を終わらせることが出来ることが大きな利点といえます。
現在都市部の水道管工事では、この工法が用いられることが多く、ほとんど断水せずに工事をすることが出来ています。